#30 深海からの挑戦

世界中の海が、突如現れたネモ艦長に支配されることになってしまった。
彼らは、海中に建造されたすべての施設を壊し、海から人間を排除しようとする。
指令を受けることももどかしく飛び出した正人たちは、慣れない海底での苦戦の末、鉄人は奪われ、ブラックオックスも故障してしまった!

今回のテーマは「海底二万マイル」かっ? こういう見え見えのネタ使いがスバラシイFXの隠し味だなあと感服するわけで。ま、いいです。本編行きましょ♪
このエピソードは「トリオが光る脚本家」静谷氏が書いてるので、正人(爆走)・三郎(ツッコミ&収拾係)・双葉(ボケ)のコンビネーションが大変楽しいオハナシ。各自的確にポジションを心得ていて、徹底して完璧なキャラぶりだったりします。スッゴーイ☆(←褒めてないジャン…)
そもそもこの話で、トリオどもが海底という慣れない場で大苦戦を強いられてしまうのは、正太郎パパの説明を全部聞き終えないうちに飛び出してしまったからで……メタメタにやられちゃった連中にはコメントしようもありませんナ。アホゥ(T_T)
しかもブラックオックス故障、鉄人はネプチューン団に回収されちゃって、正人は本来の目的である救助作業も忘れて鉄人を追おうとしたため、あろうことか三郎に
ビンタを食らわされます!!
「人の命と鉄人とどっちが大切なんだ!?」
この問いには……正人は口にしませんでしたが、答えは彼の性格を理解してるアナタなら、容易に察することができるハズ。ううっ、正人ってば……。
ま、やってることはどうかしてたケド、敵のネモ艦長は海をこよなく愛してた男らしいッス。

脚本/静谷伊佐夫 絵コンテ/湊谷夢吉 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#31 恐怖のマジックショー

ヨーロッパのユーロシティにて、何者かに街中の電気を根こそぎ奪われるという怪事件が相次いだ。
犯人は、マジシャンであり科学者でもあるトランシルバニア伯爵。ドラキュラロボとの交戦中、伯爵の催眠術中に落ちた双葉は操られるまま、エアロトレッカーとともに行方を絶つ。

ユーロシティのアイドル・ハンスくん登場ッ!!
ハッ……! 思わず取り乱してしまった。いやー、ワタシにとっての#31って、もう「天使なハンスくん」の存在以外、どうとでもなれってなワケでえ〜。(←しっかり解説シロ!) いやいや、落ち着け。たとえ、設定画のハンスくんがかわゆくて、胸ドキューン!だったとしても、だ。
ところで、ユーロシティって何じゃろ? この世界ではもうEUは一つの国になっていて、ここはその首都みたいな扱いなんだろうか? でもそしたら、あの市長さんの肩書き、「市長さん」じゃショボくないか? 更にどうでもいいことに、予告編では、トランシルバニア伯のこと「魔術師」って言ってたのね。何スか、魔術師って……結局ただの奇術師というか手品師レベルぢゃねーのとかツッコミは続く……(どうでもいいヨ!)
このトランシルバニア伯、ただの電力泥棒でやんして、電力チャージしても貯めとけないって現実が見えてない物理学者。しかも使ってるロボットの外形は、鉄人シリーズのパクリとしか言いようのないオリジナリティのなさ! このオジサンに、食い意地の張ってる双葉は、買い出しに出た折に拉致られて暗示を掛けれた挙げ句、マジックショーのアシスタントにされてしまいす〜。役が役なので、当然アシスタントの格好は
バニーガールでキマリぢゃ!
お陰で、伯爵に暗示をかけられたワケでもないのに、さぶちゃんまでおかしくなって大問題を醸したエピソードであった。そうか、キミは好きなのか、バニー……(しかもMらしいよ……)。

脚本/西園 悟 絵コンテ/阿部雅司 作画監督/箕輪 悟

 

#32 宇宙からの脱出

宇宙ステーションの一周年記念パーティに、正太郎夫妻が招かれた。
突如パーティ会場を襲った脱獄犯コルドロンは、宇宙ステーションを占拠してそこを世界支配の足がかりにしようとする。大量の核ミサイルとステーションの生命維持装置を握るコルドロンの要求に応じて、鉄人とブラックオックスを受け渡しに正人と三郎は宇宙へ向かう。最悪の事態を覚悟しながら……。

絵的にすっげー!が連続する、スゴイ話です。いや、もう、キャプチャ画像貼ってイイなら、いくらでも貼りたいくらいぢゃ!
この回から、正人&三郎が上着を脱ぐというサービスを開始。それだけで、FXファンのお嬢さん方の9割が失神。初っ端からは、陽子ママの赤いドレス姿がかわゆい〜。
し・か・も、正人&三郎を宇宙へ送り出すことを決定したICPOの長官ッ(正式名称不明。ウチのどこかにこの回のシナリオなかったかの〜ぅ)、んもー、長官が格好良すぎる! あまりにもナイスガイだっ。上司に欲しいッ。この方、日本人でないと思うのですが、あまりにもステキだったので、ワタシの「TZ」にも登場させてしまいました。はあ〜再登場してほしかったん。
舞台は移って、宇宙ステーション。ここでは生命維持装置の故障で、酸素を失いつつある環境の中で、78の人命が死と直面中(もちろん、パパ&ママも含む)。そこへ鉄人&オックスを運んできた正人たちだったけど、よりにもよってバイキング・ビッケ(笑)のコスプレをしたコルドロンは、一人じゃ二機もいらないから、鉄人とオックスを戦わせて勝ったほうをもらっちゃうとおフザケをかましてくれます。こんなイカレ犯罪者は正人たちに任せて、抜かりのないパパは生命維持装置の修理に直行。コルドロンはそんなパパの機転で邪魔をされて、ピンチに陥った途端、核ミサイルを発射ぁーッ!!
行け、鉄人! おっけー、父さん、ミサイルは太陽に捨ててきたよぅ〜ん☆で、事件解決。身を挺して宇宙ステーションを守ったアシモフ博士(アシモフかよ!)のご冥福をお祈りいたします。
今回の絵コンテ、デザインワークスの杉田さんなの。鉄人vsオックスがちょお〜ぅカッコ良くて、サスガ。

脚本/岸間信明 絵コンテ/杉田篤彦 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#33 よみがえった悪夢

アフリカ工業地帯では、謎のロボットの襲撃を受け多量のエネルギーを奪われるという事件が続いていた。
パトロールに回っていた正人たちは、出現した怪ロボットを取り押さえようとするが、鉄人では歯が立たない。それは40年も前に少年時代の正太郎が倒したはずの、「メタルサタン」が成長し続けた姿だった。

旧作ファンにはたまらない、正太郎&大塚署長+敷島博士(イ、イメージが…これは大次郎さんでなく、隆さんだからナー)によるコラボレーション番組〜。待て待て、大塚署長の声は富田耕生さんではナイの?(T_T) どうでもいいけど、舞台がアフリカだったなら、イカムは何をやってるんだ!?とツッコミは続く。
今回の怪ロボット・メタルサタンはエネルギーを吸収して、無限に成長を続けるというバイバイキンみたいなヤツで(意味不明…)、正人曰く、
ホントかよ!本当のことだけ知りた〜いよ〜♪
このメタルサタンが強い強い。鉄人とオックスが同時にかかってもじぇーんじぇん平気! 40年前に軍事研究をしていた天竜寺博士が作ったバイオメタル製の成長型ロボットだそーです。なんかなあ、千葉繁さんの声で、ロボットとか言われても、デストロン様にしか聞こえてこないワケで……(脱線)
締めは、男・金田正太郎(52)、愛機鉄人28号とともに、過去の敵との因縁対決なハナシでございました。
総評:パパのリキんだアップ(シワたっぷり)多すぎでちゅ!!

脚本/月村了衛 絵コンテ/長岡康史 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#34 盗まれた王冠

大英博物館から英国王室秘蔵の王冠が盗まれた。派遣された正人たちは、犯人が最新のマニピュレーターを搭載した医療ロボットを使ったことを突き止める。
だがロボット操作担当者が狙撃され、スナイパーをも取り逃がしてしまう。それを妨害したのは、英国情報部の調査員チャールズ・ボンド!

殺しのライセンスを持っているのか持っていないのか、とてもMI6とは思えない少年情報部員チャールズ・ボンド登場! 本人曰く、007の孫らしいッス。コイツは6じゃなく5の所属だろうとか思うケド、んなこたどーでもイイですね、もう(笑)
目下の謎は、なぜに情報部員が鉄人パイロット!?ということでしょうか。雰囲気はすでに工藤新一(VA=山口勝平)みたいなチャーリーです(笑) あ、ホームズ双葉とか、金田一三郎もお忘れなく! ついでに医療ロボットはリッパーで、操作担当医師はジャック博士。ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)ですかいぃぃ〜??
ヘンリー100世なる遠〜い王位継承権をもつオツムの軽そうなオジサンが、イギリスの王位奪還を企てて王冠を狙ったらしいケド、そんな王冠を大英博物館に置いてる英国王室もどうかしてると思われますに。
ところでチャーリーの鉄人、19号キングダムは、ユニオンジャックな衛兵スタイルのロボット。フランソワーズのミラージュしかり、こういう勘違いモデルの鉄人たちが、後に【機動武闘伝Gガンダム】に引き継がれてゆくのであった……。キャラ立ち度からして、チャーリーは再登場してほしいキャラだったの〜ぅ。
最後の最後にキャンディ=キャンディこと、女王陛下が登場! これだけのために登場? スゲーわ、松島みのり。

脚本/静谷伊佐夫 絵コンテ/飯島正勝 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#35 密林の秘宝

ICPOインド支部から鉄人15号ビレンドラとともに数名の隊員が逃亡した。
彼らは持ち出したロボットを使って、密林に眠るムガール王朝の秘宝を探し出そうとする。
調査を始めた正人は、彼らの目的が宝を貧しい人々に分け与えることだと知り、逮捕する決心が鈍ってしまうのだが……。

ICPOには逮捕権はないんだけど、ソレがないと話進まないし、そこはスルー♪
ICPOインド支部に反乱を企てた一団を逮捕すべく、正人が単身潜入活動を行うというのが、今回のオハナシ。どう考えても東アジアな顔立ちの正人が、インドの一農民として潜入するには無理ありすぎだと思うものの、連中は「顔が白いな〜」としか思わなかったようでアル……気付いとけヨッ!
インドの鉄人15号ビレンドラは手がビヨーンと伸びるし、ヒートビジョン(こりゃスーパーマンの熱光線だろ!)、オックス並に大量のミサイルを搭載した、なかなか強そうなロボット。このパイロットが理想家肌の、マヤちゃん。潜入捜査を始める前は、「(連中に)オレと鉄人が正義ってモンを教えてやるぜ!」とイキがっていた正人ながら、義賊的活動をしてるマヤちゃんたちの真意を知るや否や、躊躇を始めて、三郎と双葉にまで何をやってるんだかと呆れられる始末。正義を貫くってムズカシイナーと痛感しちゃう、苦いオハナシでやんした。
「宝物は手に入らなかったけど、あなたに会えたことが私の宝よ」なんて言葉を残して連行されていくマヤちゃんは、多分このFXワールドで最も可憐で純情な女の子だったのだと、今でも忘れられない子ナリ。

脚本/志茂文彦 絵コンテ/羽生頼仙 作画監督/箕輪 悟

 

#36 復活! エルビス兄弟

アメリカで「クラッシュバトル」というロボット賭博が行われているとの情報を掴んだ正人たちは、さっそく変装して、ドクターマウスを案内役に賭博場へ向かった。
ところが、なぜかあっさりと正体を見破られ、出場ロボットたちの一斉攻撃を受ける。賭博の主催者はエルビス兄弟だった。

1993年、年明け一発目の放送話!
マイケルが日の丸ハチマキして変な格好に化けてるのは、てっきり新年オメデトウ仮装大会かと錯覚しちゃったり……(嘆息)。ちなみに正人はアフロヘアーで、三郎はウェスタンな装いでゴザイマス。鉄人も偽装しちゃって、FXはどこかのGロボみたいな張り子を被って登場〜ん。
それにしてもこの「クラッシュバトル」って、、ホントにあったらベガスあたりで人気になりそうな遊びだなあと思う。戦闘用にならない程度に小さいサイズで作ればいいんだし……むーん、ダメだろか。
そもそもエルビス・ブラザーズがこんな賭博を始めたのは、鉄人と正人たちに復讐したかったからだそーで、マイケルはまんまとその罠にハマって拉致られちゃったワケ。いつもこんなボコボコ役だ。でも一番、イイ奴なんだ、マイケルって!(今回は茶髪に染めてて、金髪では登場セズ) エルビス・ブラザーズはこれにて出番終了。行方不明になった、弟の方はどうなったのか?!
ドクターマウスって、声:富山敬さんなの。もういない方なんだわと思うと、ホロリ…(T T)

脚本/岸間信明 絵コンテ/西澤 晋 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 


 ■ 番 組 紹 介 ■

正人:オレ、金田正人。オレと鉄人が世界中で大活躍★
「超電動ロボ 鉄人28号FX」は
毎週火曜日午後5時より絶賛放映中!


 

#37 鉄人対超能力

ある夜、鉄人が突然動き出した。
グリッドランサーが盗まれたことに気付いたものの、すでに犯人は消えていた。すぐに街中で暴れ始めた鉄人を追って、取り戻したものの、犯人には「瞬間移動」で逃げられてしまう。その後、超能力研究者・菊池博士を訪ねた正人は、博士の息子に不審を抱く。

冒頭からいきなり金田家ミッドナイト直撃スペシャルで、気分は「ドッキリカメラ」でせう。正人と三郎は云うに及ばず、個人的にショックだったのは双葉の寝姿。ちゃんとヨメに行けるよう願わずにいられない……つか、女扱いしてないよな、今回のスタッフ一同! ひどいぞ、何だと思ってるんだ、プリチー双葉をッ。(サルかよゥッ)
今回は、ひとまず長編シリーズならやっときましょう要素のひとつ「超能力」ッ!!
ここで登場のマッドな超能力研究家の息子・信也くんが、おとーさまの研究材料にされていわゆる幼児虐待にあっているという悲しいオハナシ。どうでもいいけど、あまり売れない気がしますゥ〜あのサイコブースターって。
菊池博士の研究所で、「随分待たせてくれるじゃん? お茶も出さないでさァ〜!」などと、イヤなコドモぶりを見せた正人……ホントに12歳なんだろうか(汗) こんな彼もパパと、ちょっとラブいシーンも見せてくれたり奇妙でちた。アレだよね、正人って都合が悪くなると、結構パパに当たったりするところがあるので、この辺がお子ちゃまぽくて可愛らしく思うことも……アリか?

脚本/西園 悟 絵コンテ/亀垣 一 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#38 悪魔をうむ機械

日本のロボット研究所が、謎のロボットの奇襲を受けた。犯人は開発中の「人間をロボットに改造する」メカロイドを狙って襲ってきたらしい。
まもなく正太郎は、調査中に出会った芸術家のミシェルが、母国の革命のためメカロイドを必要としていることを突き止める。彼女の考えを改めようと訴える正太郎は……。

今回のテーマは美女と野獣?? パパのちょっとアダルト・ムードなオハナシ。こういう芸当ができるのも、FXならではの親子二世代出演作のウマミですな。んもーパパてば、かっこいい!! パパは陽子ママが最愛なんでしょうけど、女性には誰にでも優しいフェミニストなのねえ〜。
今回の脚本は、FXに初登場! でもって普段は、刑事ドラマの脚本とかを書いている大川氏。いやはや、どーりでこんな異色のエピソードになったワケですわ。(そういや大川氏は、あともう一つ、後世に残るスゴいエピソード
#45を書いてるじゃないッスか!!)
ミシェルはなかなか魅力的な女性に描かれてて、ああいう最期を迎えたのがマコトに残念としかいいようがないネ〜。最後に何を言い残したのか……(チィッ、ジャパニメーションにはマウスシートがないから、演技ヘタだぜ)。あのパパに「葬ってやりたい」なんて言葉を吐かせて、罪深かったねえ(;_;)
だいたい、あのメカロイドってさ、合体したらイメルダ共和国とやらにお持ち帰りできないジャン。ミシェルは革命より何より、死が迫った人間として切羽詰まった袋小路に立たされていたってコトなのかしら……珍しく苦い結末にちょっと涙ホロロン。

脚本/大川俊道 絵コンテ/西澤 晋 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#39 GXの挑戦

アメリカ各地にあるロボット工場が次々に襲撃を受けた。それらはすべて、第三次鉄人計画に名乗りを上げる大企業である。
鉄人製作を独独占しようとする企業の仕業とにらんだ正人たちは、ケンドール・エレクトロニクスに疑いを向け調査に乗り出す。だが、すでにケンドールでは最終計画に移ろうとしていた。

ライバルらしいライバル登場!
第三次鉄人計画に名乗りを上げた企業が次々に、怪ロボットに襲われる事件発生! って、バレバレな犯罪しないでよ、シーモア・ケンドールV世社長ッ。社長御身自ら犯罪工作に乗り出すって、ヘンな企業ねえ。しかもこのシーモア様、正人&三郎はさんざんブーに描かれているのに、なぜか一人だけ別番組だろッてなくらいにキンキラキン☆に美少年しておるッ! なんぢゃこりゃ、サベツぢゃー!!(爆笑) 声は金髪美少年専科(?)の柏倉つとむ氏でーす。スッゴーイ♪
はい、本編。シーモアB.D.パーティに潜入した正人&双葉と別行動で、単身ケンドール・エレクトロニクス研究所に潜入したさぶちゃんは、見事にとっ捕まり、ボロクズのような扱いを受けるケド、そこは「格闘技の天才」君ですから、なんとかなっちゃうところが意外(?)に逞しい!
ケンドールでは、ロボットマニアな社長をよそに、副社長のお腹の黒いエバンスが軍事ロボットを量産して一儲けしましょうというビジネスを展開。鉄人のセオリー上、無情にも悪は滅びますが、シーモア様も逮捕されてしまうというエンディングがちょっぴりカナシー。
シーモア様のキンキラキン作画に手を掛けすぎたのか、今回は作監・箕輪氏だったんだけど、時々本橋氏バージョンのバンクを使ってるところが失笑(プ)

脚本/月村了衛 絵コンテ/湊谷夢吉 作画監督/箕輪 悟

 

#40 よみがえった魔女

物質転送機を手に入れたスカーレットローズは、レッドクインビーU世とともに活動を再開した。オーストラリアに向かった正人たちは現地の詩織と協力して、要人の警護に当たるが、幽霊のように神出鬼没なレッドクインビーには手も足も出せず、ついには詩織まで連れ去られてしまう。

やっぱり生きてたよ!
誰かが待っていたような気がするスカーレットローズが再登場! 今回も何がしたいのか謎ながら、次回登場でそのあまり深くない生き方も描かれますので、お楽しみに〜。
スカーレットローズとくれば、詩織の駐在地で事件を起こさなきゃならんのか、今回も舞台はオーストラリア。豪州って特色ないから、異国情緒を出すために、カンガルー襲撃とか、コアラ撲滅とか、なんだかそーゆー国際色を出してほしいなあと思うワタシ。
ところでスカーレットローズって暗殺者じゃなかったのかしら〜?と思うんだけど、依頼主があって報酬と引き替えに仕事をしてるワケではないようなので(社会の寄生虫が嫌いで、自分は花園の番人というコトらしい)、彼女はテロリストでしかない気がスルわあ。
今回は物質転送機……いわゆるどこでもドアというか、瞬間移動マシンというか、そういった物騒なオモチャを入手してしまったので、鉄人もオックスも翻弄されまくりで大苦戦!
オチは姐さんのイキな計らいで、正人たちは無事、爆発寸前の物質転送機基地から脱出出来たワケでやんスが、スカーレッドローズの奇行は今後も続く〜。
正義の味方は、悪を裁く立場か救いを求める手を救う立場か? これが命題です〜なトコで締めくくり。

脚本/志茂文彦 絵コンテ/中山太一 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#41 父さんを助け出せ!

正太郎がアフリカで行方不明になった。犯人は、正太郎とICPOに恨みを抱くエイハブ博士。彼は死んだ息子の復讐のため、正太郎の息子である正人を狙ってきた。正太郎を誘拐したエイハブ博士は、彼の頭脳から鉄人28号FXの弱点を分析し、ライオンの頭脳を埋め込んだロボットで襲いかかる。

オッス、イカム再登場! ノリはチータスじゃん☆(←嘘です…) 今回のイカムはすごいのよ、格好良くなっただけじゃなくて進化してるのよ。どういう進化かって、すでにジャンボを音声入力だけで操作しているという発展ぶり(→コントローラなしで貫きましたゼ!)
今回のネタは「白鯨」かな〜って、ちっともクジラでなく、ライオンなんですけどゥ。今回のゲスト、マッドな科学者エイハブ博士は、ライオンの脳味噌をロボットに移植して操り、10年前の復讐をするため正太郎パパを襲った経緯らしい。考えようによっちゃエイハブ博士の息子さんて、違法実験をしてたところを実験動物に食い殺されてしまったとかなので、そりゃー研究施設に踏み込んだパパを恨むのは当然ッスよねえ……うう〜ん、ここで一発コロシときますか?! ブラックオックス編、#33に続き、またも正太郎パパの因縁がらみの事件。どこまでも迷惑なパパ(笑)
コンゴに建設中のICPOロボット工場が襲撃されたりもしたけど、何なんだろう…ICPOって組織は、いったい(汗)
オチは無事保護されたパパの安否を確認に、日本から駆け付けた陽子ママとのあちあちシーン☆で締め! 果たして二人はあのままフルムーンにでも旅立ったのか……。

脚本/岸間信明 絵コンテ/飯島正勝 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#42 復活? ネオ・ブラック団

ゾーン総統=デビル火刀の記憶を持つコンピュータが作動を開始し、獄中のゾルリックを過去の世界へと転送した。過去を細工して、ネオ・ブラック団の勝利へと歴史を変えるために。それを知った正人は、ブラックオックスのジェノサイドバスターから取り出したタキオン粒子を利用して、ゾルリックの後を追う。

今回はFXシリーズの前編である「金田探偵事務所編」の総集編。でもなァ、こんな時にやるなんて時期外れじゃないかと思うワケで。ちなみに「ICPO編」の総集編は、最終回でやります。ヨロシク☆
サテ、いきなり単身過去に送られてしまった正人。どういう原理でタイムトラベルしてるのか、まったく謎ですが(タキオン云々じゃ無理だよ!)、アレ一歩間違えたらジェノサイドバスターの直撃食らって、死んでたわ正人……陽子ママって、息子を実験台にするあたり、コワイ女性だとつくづく思う〜(蒼)
過去を巡る正人は、これまでの名場面中をゾルリックとの追いかけっこ。ゾルリックもなかなかおやりになるが、正人もしっかり過去に介入。おかげで、フランケンと詩織との間に、恋が芽生えないことに歴史が変わったよーな気がスル。何しろ、金田邸に潜入したフランケンが鉄人を破壊するのを躊躇ったのは、「ジェノサイドバスターを当て損ねた」からであり、かつてのように「詩織への想いが心を打ったから」じゃないのだ! 微妙にちがう〜。しかも詩織、フランケンって名前知ってるし、もう。ここら辺、結構テキトー。正人が正人へ、「逃げろ!」って叫ぶトコは、兄正人&弟正人のようで、絶妙なシーンだったがネ。
一方で、三郎と双葉はデビル火刀のデータを持つコンピュータの破壊活動に向かって、あっさり任務完了。……うううっ、あっさりー。30分番組だから総集編なんて、こんなモンよ。

脚本/みなみのひろし 絵コンテ/今沢哲男 作画監督/本橋秀之・亀垣一・渡部圭祐

 

#43 双葉は名パイロット?

双葉は幼稚園児の哲也に、自分が鉄人のパイロットだと嘘をついてしまった。
必死に操縦訓練に励むものの、上達の兆しは見られない。そんな折、指名手配犯のレフト兄弟が銀行を襲ったのち、幼稚園の送迎バスごと哲也たちを人質にとった。嘘を後悔する双葉は人質の身代りを申し出る。

双葉が幼稚園でボランティアしてるトコから始まるケド、これも地域交流の一環でしょうか?
元を正せば双葉って、鉄人のパイロット候補生だったハズなんだけど、ICPO編になってからとゆーもの、元仲間には皆専用鉄人が与えられたのに、彼女だけずぅーっとアシスタント役でしかないなんて、チョット可哀相な気も。んじゃ、ここらでついに双葉にも専用鉄人が登場か?! と思ったら……まあ、登場しました、とっても燃費のよさそうなのが(笑) コントローラは鉄人コンパクト☆みたいな感じ。
「大丈夫、安心して。今度は絶対街を壊したりしないわ!」な陽子ママのセリフが頼もしいから、どんなロボットが出てくるのかと思ったら、ある意味、ミラクル・ビーはとっても使えそうなロボットだよネ。
今回登場の敵ロボット・ビッグハンドって、一般公募デザインが原型なので、従来型に比べてスッゴイ奇抜なデザインに感服。ついでに、犯人のレフト兄弟もケチくさくて(特に兄)、数あるゲストには珍しくキャラ立った敵であった♪

脚本/静谷伊佐夫 絵コンテ/湊谷夢吉 作画監督/箕輪 悟

 

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